デイヴィッド・ゴードン ミステリガール

妻から離婚を切り出され、職場の古本屋も潰れる。無職の書けない似非小説家のサムはどん底からはい上がるため、巨漢探偵に弟子入りする。ある美女の素行調査を始めるが、次第に奇妙な流れになって……。
アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補作、日本国内ベストミステリ三冠の『二流小説家』(感想)のデイヴィッド・ゴードンの期待された2作目。作家候補のダメ主人公は変わらず、今回はゆっくりとアメリカ・南米を行き来するオフビート・ロード小説。1作目のテンポ良さがなくなったのは、大筋が面白いだけに大変残念。だけど、ところどころの箇所に大変気持ちいいフレーズが挟まれているので憎めない。

ミステリガール (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ミステリガール (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)