日本SF作家クラブ50周年を記念し、1年1作50作家で構成する究極のアンソロジーの第3弾。1983〜92年を収録。
正直期待していなかったといえば失礼だけど、ここまで楽しめるとは思っていなかった。歩き続ける冒険小説の中井紀夫「見果てぬ風」や、楽しみにしていた草上仁「ゆっくりと南へ」は大変ハートフルで涙を誘う。読み飛ばすつもりだった森岡浩之「夢の樹が接げたなら」をちゃんと読めたのは嬉しい。この3篇を読んだ価値は計り知れないといえば大げさか。
日本SF短篇50 III: 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 日本SF作家クラブ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/06/06
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (11件) を見る