ジェフリー・ディーヴァー ポーカー・レッスン

どんでん返し16連発。名短編集『クリスマス・プレゼント』(感想)に続くジェフリー・ディーヴァーの短編集第2弾。
物語はひっくり返るし、これを長編に仕立てる技量を思うと、改めて凄い作家なんだな。似通った作品が多く、前のほうがバリエーション豊かだったかな……というのは贅沢か。シンプルで恐怖感の強い「通勤列車」「動機」が好み。玄関先の石ころは悪意か、それとも偶然か。精神的にか細くなっていくエリート・サラリーマンを書いた「冷めてこそ美味」の出来は素晴らしい。結局凄く待ち望んでいたし、読んでみると楽しんでいたな。

ポーカー・レッスン (文春文庫)

ポーカー・レッスン (文春文庫)