どんでん返し16連発。名短編集『クリスマス・プレゼント』(感想)に続くジェフリー・ディーヴァーの短編集第2弾。
物語はひっくり返るし、これを長編に仕立てる技量を思うと、改めて凄い作家なんだな。似通った作品が多く、前のほうがバリエーション豊かだったかな……というのは贅沢か。シンプルで恐怖感の強い「通勤列車」「動機」が好み。玄関先の石ころは悪意か、それとも偶然か。精神的にか細くなっていくエリート・サラリーマンを書いた「冷めてこそ美味」の出来は素晴らしい。結局凄く待ち望んでいたし、読んでみると楽しんでいたな。
- 作者: ジェフリーディーヴァー,Jeffery Deaver,池田真紀子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/08/06
- メディア: 文庫
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