コリン・デクスター 別館三号室の男

年末にホテルで催された仮装大会は大盛況に終わり、皆が思い思いに部屋へと戻った。翌朝、何故か開け放たれた部屋で、撲殺された優勝者が発見される。新年早々の静かなオックスフォードを舞台に、警部モースとルイスの捜査が始まる。
デクスターらしいややこしさも健全な、警部モース・シリーズ第7作。複雑に見えるアリバイかどうかが焦点になるものの、結構際どいミステリに仕上がっている。森博嗣に近い感触(ああ! 森だ! となるのでお薦めしたい)。まあ、このシリーズをここまで付き合ってきたのはファンぐらいなので、問題ないのか。

別館三号室の男 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

別館三号室の男 (ハヤカワ・ミステリ文庫)