高橋秀実 「弱くても勝てます」 開成高校野球部のセオリー

東大合格者数日本一で有名な開成高校に野球部があった。だけど弱い。小さなグラウンド練習は週1日。ノックも、バッティングも不十分。それでも僕らの勝ち方があるはずだ。監督が生み出した独創的なセオリーと、のんびり勝利を目指す野球部員のドキュメント。
どうして自分が下手なのか、何が不十分なのかを物語る野球部員たち。個人で悩んで、個人で処理していく彼らチームらしくないチームで、どうやってチームに勝つのか? とりあえずバカスカ打ってしまえばいいじゃないか? という理論は気持ちいい。開成高校らしさがよく分かる1冊だった。