近未来ウィーン。人種・文化・技術が集結する国際都市ミリオポリスを襲う様々なテロ。それに立ち向かうのは特技増強された少女たち。犯人を殺すために街を走りぬく犬『オイレンシュピーゲル』。
Kindle版がセールだったので再読。感想は過去のを修正して再掲。『スプライトシュピーゲル』と同じ街、同じ敵を書いている(と書くと語弊を生むか)。形式や内容までもほぼ同じだが、2度も美味しく読ませてくれる。特攻・狙撃・遊撃それぞれを主役として過去も語られるが、その中でも、狙撃手の話はシンプルなまでに書かない。そして見せない。このことに意味がある、もっともトリッキーな一編に仕上がっている。
オイレンシュピーゲル壱 Black & Red & White (角川スニーカー文庫)
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