民族紛争をきっかけにアフリカ・エルファシルで起こった虐殺。この事件を裁くために、国際戦犯法廷がミリオポリスで行われようとしていた。世界の一面を統べるともいわれる証人たちが集まるも、彼らを護衛する公安高機動隊MSSの足元で同時多発テロが発生する。そして証人たちは一人、また一人と殺されていくが……。
Kindle版がセールだったので購入、再読。大雨で孤立する国連ビル内で起こる殺人を、主人公たち、そしてFBI法務官とともに追いかける中盤からが超読み応えあり。クローズド・サークルものの上位作でもあり、意外な真相も相まって、ミステリ・ファンも満足するクオリティ。いや本当、「もう士郎正宗はいらない。」がなければ読んでいなかった。ここまでたどり着く意欲をいただけたことに改めて感謝。
スプライトシュピーゲルIV テンペスト (富士見ファンタジア文庫)
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