フェルディナント・フォン・シーラッハ 禁忌

落ちぶれていきながらドイツ名家の御曹司であるゼバスティアンは、共感覚を持って生まれた。不十分な両親から精神的に独立し、芸術家・写真家としてとして大成していく。しかし彼は少女の誘拐・監禁・殺害の罪で緊急逮捕されてしまい……。
『罪悪』(感想)『犯罪』(感想)の短編集2作で話題を呼んだシーラッハの第2長編。ギンギンに尖がっていた森博嗣を全力で受信できたあの頃の自分を思い出せる! 何それ怖い! ぐらい何故か懐かしい。才能の描写がとてもクールで、主人公ゼバスティアンの成長っぷりが読ませる。ともかく、やっぱり短編集読みたいよねー。あのやるせなさをまた味わいたいよねー。

禁忌

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