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ケヴィン・ウィルソン 地球の中心までトンネルを掘る

優秀な大学を卒業後、自宅の裏庭からトンネルを掘り始めた若者3人組。距離が近づきすぎてどうすればわからなくなった思春期2人を繋ぐのは、ゲーム・モータルコンバット。どうして彼らはこんなものを集めたのか、どうして私はこんな博物館で受付嬢をしているのか。生きやすいレールからはみ出してしまった人々。その生活と思いを書いた短編集。
東京創元社のゲラ版読者モニターに当選したので読んでみた(選んだ3編のみ)。そりゃ全部読めたら幸せだけど、他も読みたくなるのが憎いね。あるタイミングから上手に生きられないというか、少し生きにくくなった人々の話しで、もしかしたら多くの読者にとって少し懐かしいと感じるかもしれない。僕は作中の台詞一言で、とても救われてしまった。自分は分かっているけど何故か抜け出せない、このプチ・スランプの書き方が絶妙で、それぞれの短編が違った味わいになっている。読む機会をくれた東京創元社さん、本当にありがとう。

地球の中心までトンネルを掘る (海外文学セレクション)

地球の中心までトンネルを掘る (海外文学セレクション)