15年度読んでよかった本

今年はこれがよかった! という俺ベスト(06年版)(07年版)(08年版)(09年版)(10年版)(11年版)(12年版)(13年版)(14年版)。 今年は前半に面白いミステリがまったくなくて困っていたんだけど(アンテナ立ててないから)後半は好きな作家のシリーズものが続けて出たので、毎月ウキウキしながら楽しませてもらったわ。

髑髏の檻 (文春文庫) 特捜部Q―吊された少女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 悲しみのイレーヌ (文春文庫)

ジャック・カーリイ『髑髏の檻』はカーソン&ハリー・シリーズ第6弾(実質7作目。1作飛ばしているのはいただけないよね)。警察バディものでコミカルな会話と現代アメリカ史の闇に突っ込んで行く良作シリーズ。まだ読んだことないなら、超最高心臓バクバク徹夜必須の傑作『ブラッド・ブラザー』まで頑張ってくれ(僕は3作目『毒蛇の園』が大好きだ)!

あれよあれよとシリーズ6作目。ユッシ・エーズラ・オールスン『特捜部Q 吊された少女』が今年も出てくれました。まさに好成績を出し続けるアスリートの如く、読んでいて本当に裏切らない。シリーズ発端の事件も、アサドの謎も、ハーディの体調も超気になるよね! 毎回様々な不過視なシチュエーションを用意してくるけど、今回は宗教団体とあって見えない様子が素晴らしい(見えてなくても無理矢理行くのがいいんだよね)。

2年続けて年末にピエール・ルメートル。『悲しみのイレーヌ』の何が酷いって、『その女アレックス』を先に出版しちゃったことだ。いや本当酷い。それでもガツガツ読ませて、マジかお前! と驚かせにくるんだから、バカな読者でいれて本当に僕は幸せだ。

スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1) (富士見ファンタジア文庫 136-8) スプライトシュピーゲル II Seven Angels Coming (2) (富士見ファンタジア文庫 136-9) スプライトシュピーゲル III いかづちの日と自由の朝 (3) (富士見ファンタジア文庫 136-10) スプライトシュピーゲルIV テンペスト (富士見ファンタジア文庫)

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1) オイレンシュピーゲル弐 FRAGILE!!/壊れもの注意!!(2) (角川スニーカー文庫 200-2) オイレンシュピーゲル 参 Blue Murder (3) (角川スニーカー文庫 200-3) オイレンシュピーゲル肆 Wag The Dog (角川スニーカー文庫)

テスタメントシュピーゲル 1 (角川スニーカー文庫) テスタメントシュピーゲル (2) (上) (角川スニーカー文庫) テスタメントシュピーゲル (2) (下) テスタメントシュピーゲル (角川スニーカー文庫)

近未来ウィーン。人種・文化・技術・遺産が集結する国際都市ミリオポリス。2つの組織 / 物語『スプライトシュピーゲル』と『オイレンシュピーゲル』が1つに交差する”テスタメント・シュピーゲル”。複雑に交錯する伏線は、それぞれの思いや欲望のもとに、1本の糸に収束されていく。しかし、休む間もなくプリンチップ社によるテロ事件が発生。世界を震撼させる加害者たち。都市に眠る数不明の爆弾。特甲児童の少女たちは、それぞれの未来と過去を見つめようと現場に駆けつけたが、事件の裏には”彼女たちの記憶”が深く関わっていた……。それでも自分の、そして心を支えてくれる人のために戦う少女・少年たち。終わらない 鏡合わせの物語。

2009年に開幕した『テスタメント・シュピーゲル』の続編が2014年から連絡開始! はよ出せやカス! と思い続けて5年。ようやく! やっと! なんと! 物語が面白すぎる! 剣術シーンが格好良すぎる! しかも乙が超可愛い! の三拍子! みんな可愛いから頑張れ! と思いながら読んでいて超幸せ。2014年のKindle連載に始まり、2015年に文庫化。2015年夏から『テスタメント・シュピーゲル3』の連載開始て言うてたやろ! 追悼原稿出せや! と思い続けないことを願うばかりです。

いや本当クラウドファンディングに詳しいかたは連絡ください。そんな気持ちで続きを待っています。

こうして振り返るとビッグタイトルが印象に残った2015年といった感じだ。本、Kindle、本、Kindleと交互に読むようにしているので、約半分はKindle(僕のは最初のPaperwhiteなので2012年モデル?)で楽しんできた。旅行や出張時は便利だけど、やっぱり本で読みたいものもあるよね。