デニス・レへイン 穢れしものに祝福を

探偵休業中のパトリック&アンジーを誘拐し、椅子に拘束してまで依頼する男の話しを聞けるほど、2人は友好的ではなかった。しかし前金は5万ドル。断る理由はなくなった。悲しみに暮れる大富豪の娘を探すうちに、カルト集団と先輩名探偵の影に気づく2人。しかし真実はあまりにも遠く、深すぎた……。
フルメタル・パニック! を続けて読んでいたので、重厚なミステリーをと久しぶりにパトリック&アンジー・シリーズ。前作が大傑作だったので小さくないのに小さくまとまった印象。しかし展開の面白さと結末へのグルーヴ感、コンビのやり取りは止められない面白さ。アンジー荒れてるなあ。減らず口っぷりが素晴らしいなあ。この2人の暴力(被害加害ともに)あと数作続けられるとは思えない。

穢れしものに祝福を (角川文庫)

穢れしものに祝福を (角川文庫)