フィル・ホーガン 見張る男

イギリスの小さな町で不動産屋を営むヘミング。彼は管理する住宅の合鍵を持ち、家主がいない間に忍び込んでは、住人の残り香を楽しんでいた。しかしアビゲイルとの出会いで全てが変わってしまう。彼女の住処を、彼女のスケジュールを、彼女の全てが知りたい。例え、愛人の男を殺してしまったとしても。
イギリスで話題になったイヤミスで、読み終わると確かにヘミング嫌な奴だな。というのも、スポーティーでも知的でもないけど、着々とことを進める地味なヘミング。倒叙ものにしては不思議と親近感がわく。しかし……。アビゲイルと出会ってから焦りと荒さが出てくるが、結末はお楽しみに……。

見張る男 (角川文庫)

見張る男 (角川文庫)