森博嗣 Χの悲劇

真賀田四季の事件に直面した島田文子。香港で働く彼女の元へ、過去に起こった飛行機墜落事件の調査をしている男が接触してきた。それは西之園萌絵の両親が乗っていた飛行機……。忘れていたあの天才の影を追って、様々な思惑が駆け巡る。
真賀田四季を読む阿呆に読まぬ阿呆。同じ阿呆なら読まなきゃ損々。ということで島田文子が主人公なら読むよね。相変わらず真賀田四季の追う面々の登場に思わずため息(良くも悪くも)。驚くべきことに超クールなハッキング戦があって、戦闘機や剣豪の切れ味がここにも。これは素直に賞賛したい。続きを含めた4作? で完結してくれるなら、ファンは読むべき楽しみが詰まった1冊になるだろう。