小泉喜美子 血の季節

その囚人は狂人か、それとも怪物なのか。人形を盗んだ幼女絞殺犯が語る、犯行までの生い立ちと甘美な思い出。戦時下の青年期、僕が出会った美しい兄妹と、その周辺で起こった不可解な死の真相とは。

復刊希望! 幻の名作ベストテン第2位だそうで、恩田陸が帯で「吸血鬼+サイコパス+警察小説」と全て書いてしまっている。読み応えはメフィスト賞前の講談社ノベルスみたいだったな。始終ぼんやりとした語り口と捜査で、最後に一気に真相に駆けつける……。これ名作古典といわれるあれじゃないですか。流石にどうなの。

血の季節 (宝島社文庫)

血の季節 (宝島社文庫)