白井智之 人間の顔は食べづらい

安全で新鮮な食料として“首のないクローン人間”が届く日本。クローン出荷施設で働く和志は、今日も間違いなく、死んだばかりのクローン人間の首を切断して出荷した。しかしある客に届いた商品には、処分したはずの首が入っていた⁉︎ 事件には奇天烈な探偵が参戦し、益々複雑になっていくが……。
奇妙奇天烈な世界観も、雑さとグロさで読めちゃう不思議。なんだこれー! 第三十四回横溝正史ミステリ大賞最終候補ではあるけど、あまりにも好き嫌いがわかれるだろう作品をよく刊行したなあ。ミステリーとしてまとまっているんだけど、一部の派手さはなんだったんだという。

人間の顔は食べづらい (角川文庫)

人間の顔は食べづらい (角川文庫)