名梁和泉 二階の王

何年も姿を見せず、引きこもったままの30歳の兄に苦悩する家族。「悪因」に感染した「悪果」を倒すために集まった男女6人。彼らだけが感染した人間を、五感を頼りに見分けることができた。急激に感染を広げる「悪因」のどこかに、感染源があるはずだが……。

ホラー小説が読みたい! あれじゃ満足できない! これは当たってくれ! と手にした1冊。霧が濃くなっていくような序盤から、不透明感が続く中盤がはめちゃくちゃ面白い。「悪因」との戦いだけでもスリラーとして良かったのではと思うけど、皆さんどうでしょう。

二階の王 (角川ホラー文庫)

二階の王 (角川ホラー文庫)