藤田祥平 手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ

母がリビングで首を吊ったとき、僕はゲームに夢中だった。ネットゲームにはまり高校を中退。仕事と欝を乗り越え、大学で創作を学び、星系間戦争ゲームで海外列強企業と対峙した。ゲームと文学に溺れた著者の自伝的青春小説。

帯がとても魅力的だったので読んだんだけれども、嘘になっているのには本当残念。楽しみにしたのだから、そんな仕事をしないでくれよ。青春小説の甘いも辛いも酸っぱいも苦いも塩っぱいも全部あるので、ギンギンに刺さる部分と、そうでないところの温度差が激しい。逆を言えば、どこかが間違いなく刺さる。FPSで活躍するアクション・シーンが最高なので、本格的なゲームかスパイ小説を書いてほしいな!

手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ

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