池上俊一 パスタでたどるイタリア史

イタリアの代表的な国民食の1つ、パスタ。パスタは母の味であり、イタリアの豊かな地域色を反映する。しかしその歴史は、イタリアの苦悩を反映した。古代ローマのパスタの原型に始まり、侵略と統一、大航海時代がもたらしたトマトなど、様々な表情を見せる。イタリアの思想にまで影響を及ぼしたパスタを、歴史とともに追う。

古本屋の店頭ケースにあったので手にすると、女性から「それ面白かったですよ」と言われて買ってしまった。こんなイベントあるんだとびっくりしたし、その女性は恥ずかしそうにすぐに去っていった。パスタが近年まで大衆の料理ではなく、イタリア統一の時代の中で、様々な意味が読み取れるので面白い。西洋史は苦手だけど、食を通して読み通せました。感謝の気持ちを伝えたい。

パスタでたどるイタリア史 (岩波ジュニア新書)

パスタでたどるイタリア史 (岩波ジュニア新書)