ジェイムズ・ヤッフェ ママは何でも知っている

毎週金曜日のディナーは、刑事デイビッドと妻の2人で、実家のママと時間を共にするのが恒例だ。ママはいつも捜査中の事件を聞きたがる。決め手に欠けるにもかかわらず、ママが簡単な質問をするだけで、いつもたやすく解決してしまう。ママの手腕8編を収録。

決まったかたちで進む安楽椅子探偵ものが苦手なんだけど、有栖川有栖『ミステリ国の人々』で紹介されたタイミングで読んでみた。妻とママの確執あり、上司との思わせぶりな会話あり、箇条書きだけではないカジュアルな楽しい物語と、謎と驚きに満ちたミステリ。「ママの春」がいいよね。

ママは何でも知っている (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ママは何でも知っている (ハヤカワ・ミステリ文庫)