小川一水 天冥の標3 アウレーリア一統

西暦2310年、肉体改造によって真空に適応した《酸素いらず》の国、ノイジーラント大主教国より海賊討伐の任を受けた強襲砲艦エスレルの艦長サー・アダムス・アウレーリアは、病める一族、救世群と出会うことになる。彼らは木星で発見された超古代遺跡に関わる情報を持っていた。忘れられた動力炉「ドロテア・ワット」が、宇宙海賊によって歴史の表舞台に登場する。

シリーズ3巻にして舞台はスペースオペラに。距離感やアクション、設備への想像力が追いつかず、どんどんストーリーから置いてけぼりになり、体力と時間がかかってしまった。1巻にも登場する遺跡「ドロテア」が見え隠れし、オカルト要素は面白く読めた。これが原動力だと言っても過言ではない。