92年から95年まで続いたボスニア紛争。ユーゴスラビアの解体により、モスレム人による独立を求めるボスニアと、残されたセルビア人のためにストップをかけた勢力。紛争が進む中で、世論はセルビア側の非道に怒りを露わにした。そのバックグラウンドでは「民族浄化」をキーワードに暗躍するアメリカの凄腕PRマンがいた。
講談社ノンフィクション賞・新潮ドキュメント賞をW受賞。情報操作を中心としたロビー活動ならぬ攻撃が行われていたという話し。1つのキーワードが世論を動かすリアリティ。ファックスを駆使する以外全く色あせない。良くても悪くても、テレビに出る効果と意味は現代アメリカ大統領選挙にも通じるだろう。
ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫)
- 作者: 高木徹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/06/15
- メディア: 文庫
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