ポアロに届いた予告状のとおり、Aで始まる町で、Aの頭文字の老婆が殺された。現場にはABC鉄道案内が残されていた。続いて第二、第三の予告状が届き、事件の阻止のため警察と協力をするポアロだったが、現場にはABC鉄道案内が……。
ミステリー史上初期のミッシングリンクもので、ここまで詰めこむ!? と驚く作品。トリックを知りながら読んだのは『オリエント急行殺人事件』も同じだけど、展開と折りたたみ方の創意工夫は、やっぱり読んで実感しないとダメだな。この感情は、美しい道具を見るだけではなく、使ってみて理解できたときに近い。
- 作者: アガサ・クリスティー,堀内静子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/11/11
- メディア: 文庫
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