伊坂幸太郎 マヌエーレ・フィオール クリスマスを探偵と

ドイツのある街で、クリスマスの夜。男を尾行していた探偵カールは、男が入った館を見張るために公園のベンチに腰掛けた。偶然出会した先客と会話をするカールだったが、……。

伊坂幸太郎が大学時代に書いたものをリメイクし、絵本仕立てにした1作。なるほど、伊坂幸太郎のテーマともいえる「探偵」「男2人」「親子」「構成とどんでん返し」が揃っている。シンプルなクリスマス・ストーリーだけど、全てが気持ちよく詰まった、見本のような驚きの短編だった。クリスマスを前に読んでよかった。

クリスマスを探偵と

クリスマスを探偵と