濱野ちひろ 聖なるズー

犬や馬などの動物をパートナーとする動物性愛者たち。通称「ズー」。性暴力によって苦しんできた著者は、ズーと寝食を共にしながら調査を進める中で、性への理解と疑問を深めていく。ヒトと動物とは、パートナーとのセックスを問う。

第17回開高健ノンフィクション賞受賞作。新聞の読書欄と、表紙の視線にやられてしまった。ズーと対峙していくだけでなく、著者の性暴力を受けた背景から始まり、自身のトラウマと戦っていく。そのタフな姿はとても繊細で美しい。

聖なるズー

聖なるズー