鎌田浩毅 地震はなぜ起きる?

東日本大震災から10年。阪神・淡路大震災から25年を越えて、未曾有の災害を知らない世代も増えてきた。必ず起こる大地震に恐れるだけでなく、そのメカニズムを理解し備えれば、被害は抑えることができるはず。

2021年から社会性、科学性の高い項目を切り口に、中学生をメインとした岩波ジュニアスタートブックスがスタート。もしかしたらこの1冊が誰かの未来を決めるかと思うと胸が熱くなる。地震のメカニズムの基本と、どう防災をしていくかが書かれている。2030年付近の大地震を覚悟し、備えていくのは今の私たちだし、その時動く人たちの中心は今の10代だと語りかける。とりあえず防災カバンをチェック。小さいオムツはもういらなかった。

地震はなぜ起きる? (岩波ジュニアスタートブックス)

地震はなぜ起きる? (岩波ジュニアスタートブックス)

  • 作者:鎌田 浩毅
  • 発売日: 2021/03/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

R・D・ウィングフィールド 夜のフロスト

流感が猛威を振るい、署の機能は限界に達していた。町では新聞配達の少女が行方不明になり、老女ばかりが切り裂き魔に狙われ、怪文書によって住民の不安は増すばかり。新任部長警部ギルモアが組まされたのは、ベテランのフロスト警部。下らないジョークを連発する上司との不眠不休の捜査が始まる……。

複数の事件が重なり合うフロスト警部シリーズ第3弾。下ネタと言い訳、マレットの気まぐれな指示に疲労困憊を増す面々に、読んでいるこっちまでクタクタになってしまった。終盤、運と直感に委ねる部分が多く気にはなったが、どんどん片付いていく気持ちよさはこのシリーズだからこそ。ギルモア警部とその妻には引き続き登場して、フロスト警部に翻弄されてほしい。

夜のフロスト (創元推理文庫)

夜のフロスト (創元推理文庫)

 

瀧本哲史 2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義

2012年6月30日、東京大学で行われた伝説の講義を完全収録。今は変えられなくても、この話しを聞いた皆さんが日本を変え、8年後は期待のもてる国になっているかもしれない。その2020年6月30日にまたここで会おう。

2021年2月末、新宿紀伊國屋にひさしぶりに行ったので、ベストセラー1位の新書を購入。残念ながら著者は2019年8月に亡くなったが、今読んでもメッセージの強さも思想のベクトルも十分健在。別の講演者が「コロナ禍の今は最悪の年。でも歴史はくり返す。若い世代が作り変えるから応援してほしい」と語っていたことを思い出した。