M・W・クレイヴン 恐怖を失った男

刑事ワシントン・ポーと助手ティリーのコンビが人気の著者による、スパイ・アクション・シリーズが開幕。主人公は頭部の怪我によって恐怖を感じなくなった男、ベン。元連邦保安官として、かつての上司から行方不明の娘の捜索依頼を受けて捜査にのり出す。世界各国のプロフェッショナル・チームから教育を受けてきたアメリカ版俺tueee系で、洒脱な会話のマッチングが最高。タイトル通りの主人公だからこそ、力加減のできない本格トリックに注目してほしい。

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小島俊一 2028年 街から書店が消える日 本屋再生! 識者30人からのメッセージ

書店経営が難しいと本格的に言われるようになったのは、Kindle Paperwhiteが登場してからではないでしょうか。肌感ですが。とはいえ、人件費やテナントの高騰による危機感はあったものの、経営判断までは至らなかったようだ。サービスの悪化による攻略は論外だけど、要不要の見極めはすべきでしょう。付録はカウンターで渡せばいい。適正なレジ数を分析すればいい。雑誌発売日協定ももう不要でしょう。どこまで可能でしょうか。

余談ですが本書は、著者が社会に染まっていない甥っ子に語る形式です。年配の賢人が若人に教授する啓蒙書はつくづく苦手。強い私を満たしたい読者もわかるけれど。

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読売新聞生活部 ことばのしっぽ 「こどもの詩」50周年精選集

子どもたちの視点、気持ちを集めて50年。読売新聞に投稿された「こどもの詩」の精選集が刊行された。Twitter(現X)で紹介されていた詩「みどりちゃんへ」が美しく、興味が湧いたので読んでみた。普段から詩には触れないので、1つ1つの投稿が新鮮だった。

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