水野俊平 ハングルの世界 文字から韓国を知る

上司が「韓国は漢字を捨てた」と語り、ずっと疑っていた。文字を創造したことが確実にわかっている世界にも稀な文字「ハングル」の紹介から本書は始まる。もちろん漢字との訣別はあるのだけれども捨てたとは言い難い。ベトナムはアルファベット表記をベースに開かれたが、ハングルは自ら開発した。まだまだ若き文字ゆえ、その社会的影響は計り知れない。遊ばれ、発展していく様子も面白い。

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黒木あるじ編 怪談四十九夜 地獄蝶

飲んで目覚めた電車で。亡くなった父の葬式までに。子どもが借りてきた本の1ページに。気づいてしまうと、今までの日常には戻れないのかもしれない。

頭痛が襲いかかる「赤骸骨、青骸骨」。夜、子どもだけが耳にする「お祭りの音が聞こえる」など、10名の怪談作家による実話会談集。廃屋で拾ってきた人形に「河原亜紀子」と名づけ、家族まで愛でていく様子が怖すぎる。

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寺嶌曜 キツネ狩り

交通事故によって片目を失明。しかしその目が見るのは3年前の出来事。限られた超能力×一家惨殺事件。全く見えてこない犯人像を地道に追う姿や、事件と物語の絡みあいがリーダビリティ高く一気に読める。犯人の動機や特殊性を書かざるを得ないのはわかるけど、最終盤の安っぽさは至極残念。年に数冊出会ってしまう、最後のストライクゾーンが大きくズレるサスペンスだった。

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