2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧
道徳の教科書にも掲載され、広告にも使われた「江戸しぐさ」。実は江戸から続く伝統などではなく、近代に作られたものだった。その歴史と広がった経緯を追う。 全ての伝統はどこかで、誰かによって作られて、関係者の好意によって広まっていくものだ。という…
タイトルまま、週刊文春で連載されたミステリーレビュー集。意外と読み落としていたり、その時は引っかからなかった作品があることに気がつく。『暗殺者グレイマン』など、新しい出会いもあったので満足。この前の年代も出してほしい。国内編も合わせて是非…
九龍城でストリートファイトをくり返す孤児、朝丘剛。母を殺したヤクザである父へ復讐するため、剛は日本で同じ世界に入る。闇試合での格闘、見よう見まねの功夫と師匠の出会いを通して、剛は戦いの先に何を見るのか。 本屋で平積みになっていたので読んでみ…
オックスフォード郊外の屋敷で、殺害されたダーンリー夫人の幽霊が屋根裏に出るという。そこに越してきた霊能力があるというラティマー夫妻だったが、ー交霊会をしてから奇妙な事件が続発する。さらには交霊会中に密室殺人が起きてしまう。この不可解な事件…
寝る前に聞かせてくれる、彼女が語る5分間の物語。その舞台は百万光年のちょっと先……。 古橋秀之、9年ぶりの新刊ってマジで? 今までのテイストが随所に散りばめられているので、古橋秀之が好きならもちろん楽しい。ショートSFからの興味で読んでも、もちろ…
Webサイト暦生活で連載された人気コラム 「こよみの学校」の書籍化。 国立民族学博物館で購入。タイトルそのままの内容で、暦にちなんだ読みやすいコラムが続きます。太陽暦、太陰太陽暦は分かっていたけど、じゃあ太陰暦って理論だけで実在しないんじゃと思…
大学を引退してからも自宅で研究を続けていた、八田洋久博士。遺書ともとれる手紙を残し、失踪して一年が経った。博士と縁のある者たちが八田家へ集う中、島田文子と名乗る女性が現れる。書斎に残されたコンピュータから「ψの悲劇」と題された奇妙な小説を発…
母がリビングで首を吊ったとき、僕はゲームに夢中だった。ネットゲームにはまり高校を中退。仕事と欝を乗り越え、大学で創作を学び、星系間戦争ゲームで海外列強企業と対峙した。ゲームと文学に溺れた著者の自伝的青春小説。 帯がとても魅力的だったので読ん…