2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

王谷晶 ババヤガの夜

力だけで生きてきた新道依子は、暴力沙汰からその筋に買われ、会長の1人娘を護衛することになった。学校とお稽古、家だけを往復する、歳の変わらぬお嬢さまが何を考えているのか。分からなぬまま過ごす依子だが……。 再読につき、過去の感想を再掲。怒涛の結…

知念実希人 放課後ミステリクラブ 3 動くカメの銅像事件

今まで遊んでいた校庭のすみに亀の銅像が見つかった。この銅像、前に進んでる! 誰が? どうして? どうやって? 事件解決に動きだしたのは、4年1組の辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ」。全ての条件がそろったとき「ぼくは読者に挑戦する…

黒木あるじ編 怪談四十九夜 埋骨

デパ地下で並んでいる行列に。使い古しのエコバッグの中に。子どもが書いた宿題の一文に……。気づいてしまうと、今までの日常には戻れないのかもしれない。 祠にお供えあれている「餅のようなモノ」。祖父が体験した友だちが山から降りてこない「巻き戻し」。…

那須正幹 前川かずお ぼくらはズッコケ探偵団

ハチベエ・ハカセ・モーちゃんの3人組による痛快劇第2弾。クラスメイトの誘拐未遂とか、日常系の謎かと思いきや、本当の殺人事件を目撃してしまい、死の手前までピンチになるハードな内容。館・密室・アリバイと本格ミステリーのバランスが絶妙。 ぼくらはズ…

大井朋幸 ボクは日本一かっこいいトイレ清掃員

任命されてからネガティブになりながらも、娘の一言で「日本一かっこいいトイレ清掃員」を目指す著者の回想録。「公衆トイレは汚していいと思って利用していないか?」との問いかけに、読後はトイレの利用方法が変わる。清掃後に寝転べる場所にする! という…

葉真中顕 灼熱

葉真中顕が書く時代に翻弄される主人公たちが好きです。ミステリーとして着地する上手さも楽しみの1つ。本作はブラジルへ移民として渡った少年と、現地2世との少年が出会い、成長と心の差異を書く。全編通して長さは感じたものの、「日本は戦争に買ったのか…