森博嗣 四季 春

徐々に世界は少女の力を認め、利用されたいと思い始めていた。これから創造していく未来は、しかし彼女には遅すぎた。透明人間と出会い、そこで起こった簡単な密室殺人事件。四季、6歳。
当時のことを思い出す、甘酸っぱい1冊だ。今では僕の理想とする6歳少女とはあまりにもかけ離れているものの、こういった極北を読むのも勉強だ。だけども、聖典である『夏』を愛でるには、春秋冬も必要なわけだ。これが業というものか。

四季 春 (講談社文庫)

四季 春 (講談社文庫)