冲方丁 テスタメントシュピーゲル 1

近未来ウィーン。人種・文化・技術・遺産が集結する国際都市ミリオポリス。警察部隊MPBに所属する3人の特甲児童たちは、それぞれの未来と過去を見つめようとしていた。しかし、またしてもプリンチップ社によるテロ事件が発生。世界を震撼させる加害者たち。都市に眠る数不明の爆弾。その裏には”彼女たちの記憶”が深く関わっていた……。物語の終わりは、ここから始まる。
Kindle連載にて『テスタメントシュピーゲル2』が始まってから、同じところまで読むを繰り返して13回。次回で最終回なので、読み切ってしまった。感想は過去のを少しアレンジ。2つの組織 / 物語『スプライトシュピーゲル』と『オイレンシュピーゲル』が1つに交差する”テスタメント・シュピーゲル”。複雑に交錯する伏線は、それぞれの思いや欲望のもとに、1本の糸に収束されていく。圧巻の戦闘シーンに、悲惨な近未来描写。それでも自分の、そして心を支えてくれる人のために戦う少女・少年たち。2009年から毎年再読しては年末ベストで挙げている両シリーズの最終章が開幕。何べん読み返しても熱くて面白いからチクショウ悔しい! でも『テスタメントシュピーゲル2』が面白すぎて痙攣しそう。

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