バリー・ライガ 殺人者たちの王

ものまね師事件から数ヶ月、事件を解決したジャズのもとに、ニューヨーク市警の刑事が助言を求めに訪れた。ニューヨークで連続して起こる猟奇殺人の手がかりが掴めず、被害者は増すばかり。殺人鬼の父から英才教育を受けたジャズは今回の事件に、好奇心で関わってしまうが……。
ライトノベルっぽい海外ミステリの第2弾。前作以上に本格グラップラー刃牙ミステリ(本当)で、バカミスを通り越してイカれたミステリに仕上がってしまった。なんじゃこりゃ、初期の舞城王太郎か。ジャズが心配ゆえに過去に関わっていくガールフレンドや、地元残留組なのに面白い親友もいて、読み終わってみれば意外や来年5月の最終巻が待ち遠しい。まあしかし物語を広げるあまり、中途半端な終わり方に思えるなあ。書いちゃえばいいのに。

殺人者たちの王 (創元推理文庫)

殺人者たちの王 (創元推理文庫)