スペンサー・クイン 助手席のチェット

バツイチ元刑事の探偵バーニーと、警察犬訓練所を優秀な成績で卒業できなかったチェット。持ち込まれた少女の誘拐事件は、本人がすぐに帰ってきたことで解決? そんなはずはなくまたも彼女は消えてしまった。家出? 誘拐? それとも家族の事情なのか。
犬の視線、チェットの気持ちで書かれた探偵助手小説。集中力のなさ、興味の切り替えっぷり、そして相方への愛がまさに犬。物語より犬への没入感がすごいので、クライマックス以外のところでハラハラドキドキさせられた。