トラブルを呼びこむフリーターの葉村晶。子供用自転車で現場に駆けつける小林警部補。彼女への依頼は、どうして奇妙に捩れてしまうのか。
「どうせハートフル日常ミステリーでしょ?」「あのさぁ、加納朋子と混同してない?」と母から指摘があり、葉村晶シリーズを借りた次第。この苦々しい結末の短編集は俺好みだわぁ……。電話相談所の「ロバの穴」に潜む悪意。アリバイトリックが一級品に変化する「再生」が切れ味抜群。これはまた嬉しい作家を教えてもらった。
- 作者: 若竹七海
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1998/12
- メディア: 文庫
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