松井優征 東山彰良 魔人探偵脳噛ネウロ 世界の果てには蝶が舞う

弥子とネウロに会った笹塚刑事は、1匹の蝶を見た。その瞬間、笹塚は遠いあの日を思い出した……。逃げるように日本を飛び出し世界中を旅した彼は、南米で1人の少女に出会う。マフィアが闊歩する街で、命がけの非日常に巻き込まれるが……。

のちに直木賞を受賞した作家による、魔人探偵脳噛ネウロのスピンオフ小説。原作マンガで触れられていた笹塚の過去が書かれる良作。奇天烈かつ本格的な密室トリックがさらっと登場するあたり、原作通りともいえる。ファンなら十分に嬉しい内容で、興味あれば探してでも読んでほしい。