苦手でも、時間がなくても、それでも台所に立たなければならない女性たち。いつから調理は女性のものになったのか。社会とともに進化してきた便利さとは。激変していくこれからの料理とは。
「人はなぜ料理をするのか?」という根本的な歴史から、戦前戦後の近代料理史へと展開していく。近年の新書らしくタイトルが過剰で、ジェンダー論がメインではないので注意してほしい。これを読むなら同著者の、ちくまプリマー新書『「和食」って何?」をオススメしたい。日本家庭料理の近代化が明確に書かれている。
食事の時間に、祖父と父が口喧嘩をすることが多かった。ご飯というのは、人と時間をともにし、和やかでありたい。
- 作者: 阿古真理
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/10/13
- メディア: 新書
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