相沢沙呼 medium 霊媒探偵城塚翡翠

推理小説家の香月史郎は、難事件を解決をする中で霊媒師の城塚翡翠と出会う。半信半疑の香月だったが、事件を通して死者の言葉を聞く。証拠能力のない霊言と、香月の推理力を組みあわせ、事件解決に向かう……。一方、痕跡を一切残さない連続殺人鬼と思われる犯行が続き、その間隔は事あるごとにに短くなっていた。そして犯人のターゲットは翡翠になるが……。

「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内、どちらもベスト1だったので読んでみた。前評判から着地点が見えながらも、どう着地するかが全く予想できず、そのアクロバティックな姿勢が見えてくると、一気に読み終えるしかなかった。第二話『水鏡荘の殺人』が圧倒的な量の伏線が用意されているのに、シンプルな作品に見せているのは見事。今の邦画テイストで映像化される前に、ぜひ読んでほしい。

medium 霊媒探偵城塚翡翠

medium 霊媒探偵城塚翡翠

  • 作者:相沢 沙呼
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/09/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)