山我哲雄 キリスト教入門

キリスト教が誕生してから2000年。ユダヤ教を母体に始まり、世界宗教へと独立発展し、諸教派へと分かれていく。その歴史と思想、文化へ与えた影響の深さとは。異文化理解のための、教養としてのキリスト教入門。

キリスト教入門』もまさにその言葉のとおり、歴史的背景と合わせて拡大していった流れを説く。ユダヤ教の一部として成長し、1000年後には東西ローマ帝国による大きな節目を迎え、さらに500年後にはプロテスタントが出現して今日に至る。「いい新書だった……」という満足感以外、とても表現し難い。参考までに以下の記事から引用する。

全体的に見れば、本書(石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』)の内容はおおむね「教科書的」で奇をてらったところがなく、「斬新」な印象を与えるものではないかもしれない。だが最新の研究成果をふまえつつ、誰もが手引きとすることのできるスタンダードな本を書くというのは、熟達した専門家にしかできない仕事である。