山下柚実 年中行事を五感で味わう

正月のお雑煮に始まり、七草粥、節分、雛祭り……。土地の空気と混ざり合いながら続けられてきた年中行事には、つねに無病息災、子どもたちの成長を願った。そこに存在する音、味、匂いなど五感との結びつきを紹介する。

語り口が優しく、軽い歳事記読みものとして大変優秀。神事、仏事、自然への畏怖と憧れ。1000年以上前の人たちが良心から始めた儀式を今日まで続けている不思議。東京に住む伯父が買ってくるべったら漬けが食べたくなった……(と話したら妻が買ってきてくれた。ありがたい)。