森博嗣 新装版 ダウン・ツ・ヘヴン Down to Heaven

クサナギがエース・パイロットとしてトップの成績を収めた結果、彼女は企業にとっての生きる広告になった。女性キルドレという話題性に利用され、鬱屈とした彼女に、都市部での実戦指令が下る。

森博嗣が書く「熱中する故に格好いい女性」が好きだったんだけど、「恋で視野が狭くなる女性」として読むと、とても悲しい物語だ。男性女性をフラットに書くことで、より差異が浮き彫りになっていたように感じる。今までの作品でもそうだったな。家族が事故にあっていたり、天才すぎたり、孤独を好んだり。森博嗣が書く女性の常として、大きな弱点を負っていませんか?