久田樹生 「超」怖い話 死人

怪異との遭遇は事故にあうようなものかもしれない。ある日突然、防ぎようのない恐怖に出会ったとき、人はどう判じるのか。取材による実話怪談28編を収録。

元ヤクザが飲食店を経営した末の「精算」。いじめられっ子の幽霊が現れる「価値なし」。スナックのママが語る「喰い合う」。デザイン会社に持ち込まれた「五寸釘」。収録作は多くはないものの、強烈な印象を残す作品が多い。久田樹生はアンソロジーでも覚えているエピソードが多く、気になる作家が増えてしまった。シリーズ通して読んでいこう。