黒木あるじ 春のたましい 神祓いの記

日本全国で進む地方の過疎化に重ね、感染症が大流行し「祭り」が滞ってきた。これまで鎮められてきた神々が怒り、暴れだす。対応するのは「祭祀保安協会」の九重十一とアシスタントの八多岬。

怪談作家である著者による、東北を舞台にした怪異連作ミステリー。私も同じく80、90年台に伝奇マンガを好きだった人は読んでほしい。なぜ暴れだしたのか。どうして人を惑わすのか。民族的な怪異と個性的なキャラクターで、新鮮な面白さに昇華している。瞬殺怪談で出会い、好きになった作家の活躍は嬉しい。続きが出るほど傑作が生まれそうなので期待している。