縄文時代の人々は何を食べ、そのためにどんな道具を使い、コミュニケーションはどうしていたのか。人類学・動物学・植物学などの専門家たちがマクロからミクロな視点まで、考古学に関わる専門家たちが縄文時代の扉を開く。
『縄文のくらしを掘る』『考古学の挑戦 地中に問いかける歴史学』に続く、岩波ジュニア新書では阿部芳郎名での3冊目。1枚の貝から漁の様子が見えてくる。アクセサリーから交易ルートがわかる。土器の煤から食生活を解析する。マンガ日本の歴史の印象しかない縄文時代だったのに、科学的知見に富んだ分析によって見える景色が変わる! 検証内容が問われた『土偶を読む』については簡潔に否定している。諸々の経緯については以下の書評が詳しいので一読を勧める。