Fallout3 - 1

核戦争後の西暦2277年。地下施設しか知らずに成長した主人公だったが、父の脱走から、その理由を知るために荒廃したワシントンへと旅立つ。そこはミュータントが闊歩し、暴徒たちが略奪をくり返す世界だった……。
おおお……、なんつうのか、洋もの群像小説に飛び込んだようなプレイ感が気持ちいい。世界観の説明などはほぼない。しかしメイン・クエストとは関係のない旅をしているうちに、少しずつ歴史が、今が見えてくる。怪我してこい、重傷だったら最高! と笑顔で依頼をだすモイラ・ブラウン。真実を伝えるために陽気に話し続けるギャラクシー・ニュース・ラジオのDJ・スリードック。そんな彼とは対照的に、プロパガンダをたれ流す自称・合衆国大統領ジョン・ヘンリー・エデン。真実を求め、見た目とは裏腹に優しい心をもったアンクル・レオ(こいつがいかにも洋ものなんだよ)。出会った魅力的なキャラクタを書いていけばきりがない。それ以外にも、恋文のみ残した死体もあるあたり、スタッフの見せかたに心やられる。