2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

氷室冴子 峯村良子 少女小説家は死なない!

北海道から東京にやってきた大学生、朝倉米子の下宿に売れない小説家(志望)火村彩子先生が転がりこんできた。この世界で生きていくためには、同じ掲載誌を狙うライバル作家を蹴落とすしかない! ファンタジーやキラキラした学園もの、耽美小説など、それぞ…

室橋裕和 カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」

バターチキンカレーに甘めのナン。オレンジのドレッシングがかかったサラダとラッシーがセットの安価なランチ。各所で見かけるインドカレー店の多くはネパール人によって経営されているが、インネパと呼ばれるほどカレー移民が増えた背景を追う。 近所にネパ…

小野不由美 東の海神 西の滄海 十二国記 3

雁国に新王が即位して20年。延王・尚隆と延麒・六太が誓約を交わしてから、先王の圧政で荒廃した国土は平穏を取り戻しつつあった。しかし道半ばには達していなかった。延王に異を唱える者たちが、延麒を誘拐し謀反を起こそうとしていた。国の安泰と玉座を賭…

佐々涼子 エンド・オブ・ライフ

京都で在宅医療を取り組む医療従事者たちを取材し、患者の終末期と家族を寄り添うように見てきた著者。友人の看護師が末期がんになり、自身の最後へと向き合うときがきた。著者と難病の母、献身的に介護する父。終末医療の一角を記録する。 2020年本屋大賞ノ…

黒木あるじ 怪談四十九夜 鎮魂

新しいアルバイト先に来たお客さんが。学校の先生の一言が。旅先で見たテレビ番組に映ったあれは……。気づいてしまうと、今までの日常には戻れないのかもしれない。現代実話怪談の作家たちによる49話。 祖父宅で食卓に出た「赤いゼリー」(真白圭)。工作で作…

阿賀沢紅茶 西馬舜人 正反対な君と僕 サニー&レイニー

少年ジャンプ+で大人気連載中の等身大ラブコメが初の小説化。いつものように元気に投稿した鈴木だったが、谷くんの様子がいつもと違う? 山田に好きな本を貸した西さんは感想が気になって……。少し違う日常を3組の視点で書く連作短編集。 私が知っているラブ…

高野秀行 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

探検部の先輩、舩戸与一に誘われた取材旅行先はミャンマーだった。監視役の案内人たちから見えてきたのは、ミャンマーの軍事政権は武家社会? 幕府が送り込んだ柳生一族と南蛮人の死闘が始まる……。 近著が話題になっていたのでハイハイとんでも伝奇と思って…

吉田千亜 原発事故、ひとりひとりの記憶 3.11から今に続くこと

2011年3月11日、東日本大震災を起点に原発事故が発生。10年少しが経った今でも、福島に残った人、福島から出た人へ、著者は取材を重ねていた。あの瞬間が分岐点となった18人の道のりを伝える。 著者の「孤塁 双葉郡消防士たちの3・11」は、震災・原発事故に…

中田永一 彼女が生きてる世界線 3 失われた生存ルートを求めて

サラリーマンの僕が転生したのは、大好きなアニメ「きみある」の世界。悪役令息・城ヶ崎アクトに転生した僕は、最終回で死ぬヒロインのために全力を尽くす。残された写真から、シナリオに書かれなかった伏線に気づいたアクト。皆んなの力と全ての権限を使っ…