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久田樹生 「超」怖い話 死人

怪異との遭遇は事故にあうようなものかもしれない。ある日突然、防ぎようのない恐怖に出会ったとき、人はどう判じるのか。取材による実話怪談28編を収録。 元ヤクザが飲食店を経営した末の「精算」。いじめられっ子の幽霊が現れる「価値なし」。スナックのマ…

黒木あるじ 黒木魔奇録 狐憑き

夜中にかかってきた番号不明の電話。クリックしたアクセス先。いつもと違う帰り道。あの時の出来事は、誰かに語れば断ち切れるのか。 人がいないから、家にいる時間が長いから気づく怪異がある。震災に続き、コロナ禍での実話怪談も収集する。病院怪談はいく…

中山市朗 怪談狩り 山の足音

「新耳袋」の著者・中山市朗が蒐集した実話怪談シリーズ第8弾。吉野の山奥で古民家を改修して始まる異常な怪異。明らかな敵意に足が立ちすくむ……。 角川ホラー文庫で唯一読んでいる実話怪談集。「ずれた世界」が典型的なモダンホラーながら圧倒的に怖い。泣…

22年度読んでよかった本

2006年から続けている今年読んでよかった本。本厄のためしんどいイベントもたくさんありましたが、2023年は風向きを変えたいところ。この1年での読書記録は100冊弱。その中で印象に残ったものをボリュームある作品から紹介。 水上勉「飢餓海峡」は、義実家で…

平山夢明ほか 瞬殺怪談 鬼幽

平山夢明や黒木あるじ、我妻俊樹など実話怪談の名手による149話を収録。 現代怪談アンソロジーの傑作シリーズ第9弾。ここから現代怪談に触れるもよし、新しい作家に出会うもよし。意図せず誰かを傷つけてしまう「いらない才能」や、さらっと書いているわりに…

黒木あるじ 黒木魔奇録

親戚からかかってきた電話。SNSで気になったアクセス先。仕事先で訪れたマンションの一室。あの時の出来事は、誰かに語れば断ち切れるのか。 緊縛師が依頼先で出会った夫婦を語る「鞣」が印象的。フリマアプリにまつわる「出品」は、場所にまつわらない襲撃…

黒史郎 異界怪談 暗渠

異界怪談シリーズより「闇憑」がよかったので、本書も読んでいたはず。というのは、収録作「からから人形」の怖さに既視感はあるけど、他はあやふやな記憶しかない。元ヤクザが人生の精算を語る怪談があったはずなんだけど……。 異界怪談 暗渠 (竹書房文庫) …

黒木あるじ 怪談実話 終

帰り道に遊んだ神社。好奇心で投げてしまった石ころ。隣席から聞こえてきた意味不明な会話。あの時の違和感は、何かを揺さぶり起こしていたのかもしれない。気づかないふりをしていただけで。 怪談実話シリーズ=無惨百物語シリーズっぽいな。どちらにしろ面…

黒史郎 実話怪談 黒異譚

先人たちが残した記録・奇妙な話しと、黒史郎が集めた現代怪談の数々。氏による実話怪談“新”シリーズ。 著者の「異界怪談」後書きが怖かったので続けて読んでみた。その時に感じたインスピレーションがなく、実話怪談は語り手と読み手の相性が大切だと思って…

平山夢明 怖い本 1

帰り道に除いた路地裏、窓の閉め忘れ、真夜中のトイレ、書店で隣り合わせになった人……。実は……。平山夢明による恐怖体験コレクション。 『新耳袋』シリーズに出会ってから実話怪談が毎夏の楽しみになった。電書版『瞬殺怪談』シリーズを読んでからは、Kindle…

アンディ・ウィアー プロジェクト・ヘイル・メアリー

太陽に異常が発生し、シミュレーションによって地球が氷河期に入ると結果が出た。どう足掻いても人口は激減する潮流に乗ろうとしている。人類存亡のために傍若無人な世界プロジェクトが動き出す。地球から遥か11.9光年の彼方で、宇宙船の中で目覚めたのはた…

小田イ輔 実話怪談自選集 魔穴

怪談蒐集家・小田イ輔による、書き下ろし4編を加えた自選ベスト怪談集。 実話怪談アンソロジーで印象に残った書き手だったので読んでみた。「魔穴」とあように、匂いに惹かれて引きずり込まれるようなエピソードが多い印象だった。 小田イ輔 実話怪談自選集 …

久田樹生・つくね乱蔵・営業のK他 呪術怪談

届けられたり出会ってしまったり、他者を引き込んでいく「呪い」。実話怪談の書き手が集めた呪術にまつわる36話。 実話怪談の中でもあまり得意なジャンルではないと思って読んでいたら、終盤にかけて傑作揃い。山葉大士「椅子」・つくね乱蔵「親子水入らず」…

黒史郎 異界怪談 闇憑

ホラー作家・黒史郎の人気実話怪談シリーズ。 著者が読者に語りかけるあとがき「家にいますか」が、今までにない味わいで驚いてしまった。本編より怖いのでは? 今まで読んできた実話怪談の中でもとても相性がよく、最終巻から読んでしまったけど、シリーズ…

平山夢明ほか 瞬殺怪談 罰

平山夢明をはじめとした実話怪談の名手10名による144話を収録。 都市伝説からロア、日常の怪談までを収録したシリーズ第8弾。物語の入口がどれも見事で、それぞれ筆者の特徴が見えるのが本シリーズの楽しさ。フォークロアも好きで、数話収録されているのも嬉…

宇津呂鹿太郎 怪談売買録 死季

著者が収集した実話怪談を語りお金をいただくか、逆にお客が体験談を語ればお支払いする……。イベントでのブースに寄せられるさまざまな怪異。 黒木あるじの同シリーズから読んでいたけど、提案者は本書著者とのこと。受け手・書き手によってこれだけ雰囲気が…

黒木あるじ 怪談売買録 拝み猫

黒木あるじが地元の大学祭で行った”怪談売買所“。不思議な体験や、奇妙な記憶を語り始める訪問者たち。その合間に奇妙な出来事が起こる……。 昨年に出会ったシリーズで、実話怪談の中でも大きな収穫。一期一会の収集がコンセプトで寄せ集めではあるけど、意図…

宮澤伊織 裏世界ピクニック 7 月の葬送

鳥子が今でも忘れられない女、閏間冴月。それまで何度も裏世界から関わってきた存在だが、遂に空魚に接近してきた。恐怖と同時に怒りを覚えた空魚は、冴月を祓うために葬送計画を立てる。 2021年のアニメ化に合わせて読み始めたら、7巻まであっという間の1年…

21年度読んでよかった本

2006年から続けてきた今年読んでよかった本シリーズ。リビングで携帯を触らないようにして、新聞や雑誌、簡単な読みものを手にするようにして正解だった。おかげさまで久しぶりに100冊を超える記録になりました。 今年のベストでまず挙げたいのは本作。暴力…

黒木あるじ 怪談売買録 嗤い猿

黒木あるじが地元の大学祭で行った”怪談売買所“。不思議な体験や、奇妙な記憶を語り始める訪問者たち。連作を含む73話を収録。 今年だけで10冊以上実話怪談を読んできた中で、このシリーズは大きな収穫。ちょっとした時間に読めるショートショートとして実話…

中山市朗 怪談狩り 黒いバス

「新耳袋」の著者・中山市朗が蒐集した実話怪談シリーズ第7弾。死んだはずの友人が家の前に立っている。農地の中に現れた廃病院。明らかな怪異に足が立ちすくむ……。 死んだ友人を乗せる黒い霧のような固まり。興味本位で乗車を試みる「黒いバス」を書いた不…

平山夢明ほか 瞬殺怪談 死地

平山夢明をはじめ怪談の名手10名による154話を収録。 さまざまな著者による実話怪談を収録するシリーズ第7弾。たったの数行が怖いほど、物語の入口がどれも見事。ご当地怪談よりはマンションや駅、帰り道といった漠然とした環境が好き。 瞬殺怪談 死地 (竹書…

我妻俊樹 忌印恐怖譚 くびはらい

奇怪、異様、不可思議な話しに聞き耳をたてていると、いつか自分も体験することになる……。実話怪談50話を収録。 語り口、ほどよく短い1話のボリューム感、そしてじわっとくる余韻。「瞬殺怪談」で出会ってから著者のはよく読んでるな。 忌印恐怖譚 くびはら…

我妻俊樹 奇々耳草紙 死怨

奇怪、異様、不可思議な話しに聞き耳をたてていると、いつか自分も体験することになる……。実話怪談61話を収録。 「忌印恐怖譚」シリーズから「奇々耳草紙」シリーズへ。語り口、ほどよく短い1話のボリューム感、そしてじわっとくる余韻。1話の総合力が高くて…

中山市朗 怪談狩り あの子はだあれ?

「新耳袋」の著者・中山市朗が蒐集した実話怪談シリーズ第6弾。子どものころに出会ったあの子。変わらぬ姿で前に立っているが、これは怪異なのか。それとも……。 複数作家の『瞬殺怪談』、距離感の近い黒木あるじ『無惨百物語』、語り口が絶妙な我妻俊樹『忌…

三上延 ビブリア古書堂の事件手帖6 栞子さんと巡るさだめ

太宰治「晩年」を奪うため、五浦大輔と篠川栞子に危険な行為を及んだ青年が再び現れた。しかし今度は依頼者として、またしても「晩年」を探してほしいという。その本には署名はなくとも、太宰自身の書き込みがあるという。調査を進めるうち、同じ本を巡って…

三上延 ビブリア古書堂の事件手帖5 栞子さんと繋がりの時

五浦大輔の告白を、篠川栞子は受け止めきれず、必ず答えるので待ってほしいと告げた。ぎこちない距離感の2人に、また古書にまつわる依頼が入る。知っていたかのように再び登場する栞子の母。娘を試すかのような台詞を残すが……。 ブラック・ジャックを収集す…

我妻俊樹 奇々耳草紙 5 憑き人

奇怪、異様、不可思議な話しに聞き耳をたてていると、いつか自分も体験することになる……。実話怪談53話を収録。 我妻俊樹といえば「忌印恐怖譚」シリーズが好きで、このシリーズも読んでみた。語り口、ほどよく短い1話のボリューム感、そしてじわっとくる余…

中山市朗 怪談狩り 黄泉からのメッセージ

「新耳袋」の著者・中山市朗が蒐集した実話怪談シリーズ第5弾。死んでも伝えたいことがある。それは残されたメッセージなのか、あの世から届く声なのか。 怪談ものはKindleで断片的に読むのでこの1冊についてどうこういう記憶はないけど、シリーズ通して読ん…

平山夢明ほか 瞬殺怪談 碌

平山夢明を筆頭に、 怪談の名手11名による書き下ろしを収録。 様々な実話怪談を収録したシリーズ第6弾。トップスピードでビビらせにくるのでたった数行が怖い。オカルトあり地元怪談ありネットロアあり、満足度の高さはシリーズ通して変わらず。沖縄のエピソ…