人気作家が仕事場で殺され、その妻と友人の作家が第一発見者となった。刑事の加賀恭一郎は友人の手記に違和感を覚え、犯人だと睨むがその動機がわからなかった……。仲間との東野圭吾追悼トークで「容疑者Xの献身」「放課後」を私が語るなか、「加賀シリーズが好きで、中でも『悪意』の出来が随一で、読み終えたときにタイトルの意味に痺れました」との言葉に惚れて読んでみた。まさにその言葉の通りで、これ以上の感想はない。
続きを読む島村恭則 韓国の都市伝説 民俗学者の怪談ノート
2003年に刊行された『日本より怖い韓国の怪談』の改題・増補版。韓国で集めた実話怪談・都市伝説を収録し、日本以上に厳しい受験地獄や、北朝鮮との緊張感が怪談になり、韓国の時代背景を解説する。因習やネット怪談、政治批判も理解できて、恐さだけでは満たされない魅力がある。今年読んだ実話怪談のベストになるだろう。
続きを読むM・W・クレイヴン ブラッディダイスの殺人
英国各地で17人もの市民が狙撃される。被害者に関連性は見つからず、犯人の目的も一切不明。ポーたち重大犯罪分析課のメンバーが再び招集され、分析官ブラッドショーとの痛快劇が始まる。シリーズ7作目は前作「デスチェアの殺人」の続編で主要キャラも再登場し、物語は大きな節目に到達。体育会系ミステリーの雑さが全面に出てしまったが、新章に入る次回作を楽しみに読了。
続きを読む


