怪談好き10名の書き手による、こわーいお話し50連発。
私が読んでから子どもが読む怪談シリーズ。今回の有名ゲストは平山夢明、田辺青蛙たち。とてもシンプルで見本のような叙述トリックが収録されていて、我が子が生まれて初めて触れる叙述トリックかもと思うと嬉しい。小学生向けホラーでしっかり読めるシリーズは継続をぜひ期待したい。
続きを読む結婚相手の両親から見せられた1枚の写真。幼少のころに家で見えていた誰か。ナビで誘導誘導された先に……。暗闇に残された数々の怪談を収録。
瞬殺怪談に参加する書き手から読んでみた。その人が着ている服は、夫婦で捨てたものだと思い出す「断捨離」。遅刻魔の後輩が吐き出す「咳き込んだ彼女」。クローゼットに男もののスーツが現れる「サイズ展開」。キャンプ地で異なるものに出会うエピソードは沢山あれど、「山の声」が異質すぎる。
続きを読むキャサリン・ダンスが爆弾魔と緊迫の尋問戦をくり広げる「フルスロットル」。リンカーン・ライムの捜査をことごとく逆手に取る「教科書どおりの犯罪」。メイドの雇い主を探す私立探偵などを収録した、どんでん返しの名手による第3短編集。
ジェフリー・ディーヴァーの長編はもう読まないけど(もったいない生きかたではある)短編集は読んでおこうと誓っていたのだ。驚きの連続だった過去2作に続き、今回も満足の出来。絶対的不利な状況から突破口を探す表題作など主演キャラクター級も嬉しいが、読み切りの切れ味が見事。もう1冊はノンシリーズが中心のようなので楽しみ。
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