ハチベエ・ハカセ・モーちゃんの3人組による痛快劇第10弾。学生に連れられて山にドライブに行った結果、山賊に誘拐されて集落で暮らすことに……。奇想天外な始まりに笑って読んでいたけど、40年前に新興宗教のコミューンを書いてる? と驚く。これだけ読んでもモヤモヤするかもしれないけど、シリーズの空気感を理解してこそ傑作だと感じる。前作「ズッコケ財宝調査隊」と並ぶ良作だった。
続きを読む森博嗣 夏のレプリカ
強盗による連れ去りと殺人事件。兄は失踪か、誘拐か。天才奇術師・有里匠幻の遺体消失と同時期に起こった、もう1つの事件。「幻惑の死と使途」と対を成す、偶数章で書かれた誘拐ミステリー。奇数章・偶数章と交互に読んだのは何年ぶりだろう。チェスのシーンが格好良く、森博嗣が書く圧縮された時間描写に痺れる。
続きを読む森博嗣 幻惑の死と使途
天才奇術師・有里匠幻が、衆人環視下のショーのクライマックスで殺された。遺体は霊柩車から消失。これは最後の脱出なのか……? 偶数章の「今はもうない」と一対を成す、奇数章で書かれた本書。久しぶりの再読で思い出すのは、森博嗣のシリーズ中盤の怠さだった。西之園萌絵の鬱陶しさと、犀川創平の臭さが読んでいられなかった(シリーズ最終巻では気にならないのに)。しかも他の作品のトリックと間違えて覚えているし。
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