伊坂幸太郎 グラスホッパー

殺された妻のために復讐を誓い、営業マンとなった元教師。“押し屋”を目撃した“自殺専門の殺し屋”鯨。事件に巻き込まれたことで、その才能を振るう“ナイフ使いの天才”蝉。3人の運命が交錯するとき、物語は大きく動き出す。

殺し屋シリーズの新刊が出るたびに「面白かったな」と思い出し、久しぶりに読み返してみた。軸となる3人はもちろん魅力的だが、殺し屋たちの世界を彩る脇役たちも個性的で、読みながら何度もスピンオフを期待してしまった。隅々まで魅力的な人物を配置するのが、伊坂幸太郎の上手さだ。

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泉秀一 アフリカから来たランナーたち 箱根駅伝のケニア人留学生

後輩から勧められて読んでみた。箱根駅伝を駆けるケニア人留学生。テレビで見ている視聴者だけでなく、駅伝関係者までが彼らの走りを「異次元」という。しかし、彼らがどのようにして日本に来て、今どうしているのかは誰も知らない……。ケニアで活動した日本人たちや、帰国したケニア人のその後を追ったルポルタージュ。ケニア人ランナーを受け入れる地域の葛藤も書きつつ、日本にとって外国人とは何かを問う「あとがき」が印象に残った。

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背筋 口に関するアンケート

モキュメンタリー・ホラーの名手が短編小冊子として刊行。夜の墓地へ肝試しに出かけた面々のインタビューで構成されており、序盤は目新しさもなく、「これなら短編集に収録すればよかったのでは?」と思いながら読み進めていた。ところが最後の最後で「なるほど!」と唸らされる。近年の「体験するように読む」消費スタイルにもよく合った作品だと感じたが、この手法がどこまで通用するのかも気になるところ。それでも、次はどんな読ませ方を見せてくれるのか注目したい。映画化・漫画化を機に手に取ったが、旅行先の一夜で読むのにちょうどよい一冊だった。

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