那須正幹 前川かずお ズッコケ財宝調査隊

ハチベエ・ハカセ・モーちゃんの3人組による痛快劇第9弾。太平洋戦争中の秘密作戦から始まり、モーちゃんの故郷に隠された財宝を探すことになった3人組。ズッコケ三人組でインディ・ジョーンズを描いたら傑作が生まれた一冊。3人のドタバタあり、過去に縛られた人々の涙あり、有無を言わせぬラストまで、とにかく最高だった。

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野林厚志 編 公益財団法人味の素食の文化センター 現代“間食”考 狭間からみる人類の食 食の文化フォーラム

民俗学、文化人類学、心理学など様々な分野の研究者が「間食」をテーマに論じた、2023年度〈食の文化フォーラム〉の内容を書籍化。動物の食事行動の観察から始まる構成には思わず笑ってしまうが、そこから近代の食文化、さらには老後の食事まで話が広がり、「間食」という行為の奥深さに引き込まれる。毎日当たり前のように迎える3度の食事と、その合間のひと口は、栄養補給だけではなく、安心感や人とのつながりを育んできた営みなのだと気づかされる。間食がコミュニケーションを生み、それが食卓そのものを変えてきたという視点が面白い。読み進めながら、母が晩ご飯の残りで握ってくれたおにぎりや、学生時代にペンションでアルバイトをしていた頃、バターをたっぷり塗ったトーストの味が懐かしくよみがえった。

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マイディー ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん

ぎこちない親子関係を解消するため、息子は父に『ファイナルファンタジーXIV』をプレゼントする。そして、一緒に冒険しているキャラクターが自分であることを明かさないまま……。もともとはブログ連載として発表され、のちに書籍化、そして映画化までされた作品。かつて読んだ永田泰大・みずしな孝之『ファイナルファンタジーXI プレイ日記 ヴァナ・ディール滞在記』がとても面白かった記憶があり、その懐かしさから手に取ったのだが、両者はまったく異なる作品だった。テキストサイト時代の勢いをそのまま単行本に閉じ込めたような軽さはあるものの、ゲーム内の冒険に胸が躍る感覚も、親子の交流に心を動かされる場面も、私には今ひとつ伝わってこなかった。読み終えた今は、むしろ『ヴァナ・ディール滞在記』をもう一度読み返したい気持ちのほうが強い。