2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

賀東招二 本気になれない二死満塁? ― フルメタル・パニック!

戦場からの転校生・相良宗介と、そんな彼を見守ることになる同級生・千鳥かなめとのラブコメ学園短編集2巻。ボケとツッコミで日常が大騒ぎしつつ進んでいくさまは、高橋留美子を思い出す(苦手だったんだけどなあ)。古典の課題を提出するために、超人的肉体…

『フルメタル・パニック!』から『自慢にならない三冠王?』『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』『同情できない四面楚歌?』『終わるデイ・バイ・デイ〈上〉』を読了。短編も楽しいけど、長編がどんどん面白くなるなあ。 ジェフリー・ディーバーは結局『石の猿』を…

賀東招二 疾るワン・ナイト・スタンド ― フルメタル・パニック!

戦場からの転校生・相良宗介と、そんな彼を見守ることになる同級生・千鳥かなめとのラブコメ学園戦場物語シリーズ本編2巻。超戦時技術を駆使した対テロ組織ミスリルの少女艦長テッサ、彼女を追うテロ組織が東京で企むこととは? そして謎の少年が組織から必…

賀東招二 放っておけない一匹狼(ローン・ウルフ)? ― フルメタル・パニック!

戦場からの転校生・相良宗介と、そんな彼を見守ることになる同級生・千鳥かなめとのラブコメ学園戦場短編集1巻。長編はバカな学園ものと軍ものの良さがグッと詰まっているが、こちらは学園をネタに遊び尽くしたような作品たち。本編からのスピンオフ的な気楽…

賀東招二 戦うボーイ・ミーツ・ガール ― フルメタル・パニック!

シリーズ1巻を再読。戦場からの転校生・相良宗介と、そんな彼を見守ることになる同級生・千鳥かなめとのラブラブコメコメ学園戦場物語。超戦時技術を駆使した対テロ組織ミスリルの活躍が面白さだが、彼らの存在を、自身から疑っていくラストが面白い。意外な…

トム・ロブ・スミス チャイルド44

国家保安省の捜査官レオは、少年が残虐な姿で殺されたことから調査を進めようとするが、国家は事故として処理して……。”共産国に犯罪者はいない”スターリン体制化のソ連を舞台にした、08年度CWA賞最優秀スパイ・冒険・スリラー賞受賞の異色サスペンス。 スパ…

『フルメタル・パニック!』から『戦うボーイ・ミーツ・ガール』『疾るワン・ナイト・スタンド』『放っておけない一匹狼(ローン・ウルフ)?』『本気になれない二死満塁?』を読了。 長編より短編のほうが好きかな。 また明日以降、ちゃんと書く。 ジェフリー…

ジェフリー・ディーバー エンプティー・チェア

凶悪犯を追ってきた四肢麻痺の犯罪学者リンカーン・ライムは、脊髄手術のためにやってきた小さな田舎町で誘拐事件に遭遇する。追うべき容疑者は昆虫オタクの少年なのか、それとも真犯人は別にいるのか。分析装置が整わない町を舞台に、二転三転、それ以上に…

マイクル・コーニイ ハローサマー、グッドバイ

読み始めから、青少年の若々しさが伝わってくる訳文がたまんない。かつて避暑地で会った少女ブラウンアイズとの再開。子どもから大人へと背伸びをしたつもりでの冒険。そして世界の真実へ迫っていくぼく。途中何度も前書き「作者より」の一節を読み返すこと…

須賀しのぶ アンゲルゼ ― ひびわれた世界と少年の恋

今年から刊行された須賀しのぶの新シリーズ『アンゲルゼ』を3巻まで一気読み。素晴らしいですよ!ヒロイン陽菜の性格は、『流血女神伝』シリーズのカリエとは正反対で、朱に染まればなんとやら。それなのに『キル・ゾーン』のような世界に生まれて、近代伝奇…

フルメタル・パニック! 既刊タイトル順

戦うボーイ・ミーツ・ガール(1998年9月) 放っておけない一匹狼?(1998年12月) 疾るワン・ナイト・スタンド(1999年3月) 本気になれない二死満塁?(1999年5月) 自慢にならない三冠王?(1999年10月) 揺れるイントゥ・ザ・ブルー(2000年2月) 同情できな…

須賀しのぶ アンゲルゼ ― 孵らぬ者たちの箱庭

盛り上がって参りました! を、時間をおいて下げて、もう一度盛り上げることが難しいんです。というわけで、今年3月に出た作品でさえ再読(正直に書けば、伏線ほとんど忘れていた)。以前の感想id:h-moto:20080314:1205504217から変わることなく、中学生たち…

森博嗣 目薬αで殺菌します

この人との関係もこれで最後にしなきゃ……(抱かれて)やっぱり好き! みたいな、あーくそ。ここぞとばかりに、どんな大風呂敷を広げられたのか見えてくる。森博嗣のサドっぷりと、読者のマゾっぷりが噛み合うGシリーズ第7弾。毒入り目薬事件なんて関係ねえ。…

研修旅行にて、伊勢より。 そして統計を勉強するはめに。 『魔界戦記ディスガイア 魔界の王子と赤い月』(asin:B0016OM6GU)はLv100手前。だらだら。 J・ディーヴァー『エンプティー・チェア』は、確実に眠れなくなる面白さ。そこまで追い詰めるか!? な展…

中田永一 百瀬、こっちを向いて。

女子高生たちがあーでもない、こーでもない、と恋に悩む様子に俺デレデレ。百瀬のハルヒっぷり全開な可愛さは異常。とまあ、高校生たちの痛々しくも静かな恋を描いた、書き下ろし一編を加えた名作短編集。表題作と「なみうちぎわ」は日常ミステリの要素と合…

マイナス・ゼロ 改訂新版 広瀬正・小説全集 1

時間SFはどうしてか苦手なんだけど、名作と多々聞かされていた『マイナス・ゼロ』が復刊していたので読む。なんとも飄々としたとでもいうべきか、不思議な作品だった。戦後から戦前へ、タイムマシンで移動してしまったサラリーマンが主人公。なんとか元の時…

宮部みゆき 今夜は眠れない

手軽に宮部みゆきが読みたくなったので、未読だった薄い作品を。 母さんが、かつて”放浪の相場師”から5億円の遺産を受け取ることになったため、僕の落ち着いた生活は混乱してしまう。友人、親戚、マスコミ……。そして父さんの浮気による家出。どうして相場師…