2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

貴志祐介 狐火の家

日本推理作家協会賞受賞作『硝子のハンマー』の続編、謎のセキュリティー屋と美人弁護士のペアが謎に挑む。田舎の旧家で女子中学生が殺される表題作や、プロ棋士が殺された密室を書いた「盤端の迷宮」などを収録した中短編集。貴志祐介の書く奇妙な違和感、…

ミステリアス・ショーケース

新生ポケミスで話題になった作家たちの短編集。『卵をめぐる祖父の戦争』(感想)のデイヴィッド・ベニオフは、青年兵を書いた戦争もの。初めてポケミスを読んでから1年以上経ったんだ。あの時の某感想サイトにはあらためて感謝したい。トム・フランクリンと…

ミレニアム2 火と戯れる女

天才女性調査員リスベットに復讐を誓う一人の男がいた。彼はある組織の手を使って、彼女を拉致する計画していた……。一方、ミカエルらは人身売買・売春組織の実態を暴く『ミレニアム』特集号を予定していた。調査で見え隠れする謎の男ザラ。彼らは男を追うう…

森博嗣 四季 春

徐々に世界は少女の力を認め、利用されたいと思い始めていた。これから創造していく未来は、しかし彼女には遅すぎた。透明人間と出会い、そこで起こった簡単な密室殺人事件。四季、6歳。 当時のことを思い出す、甘酸っぱい1冊だ。今では僕の理想とする6歳少…

ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女

大事業家を暴露する記事を発表した、月刊誌『ミレニアム』編集長のミカエル。しかし彼は名誉毀損で有罪になってしまう。責任から『ミレニアム』を去る彼だったが、巨大企業グループから妙な依頼がやってきた。40年前に起こったヘンリック一族の娘が失踪した…

フェルディナント・フォン・シーラッハ 罪悪

弁護士の私が出会った様々な事件。少女を暴行した男たち。レンタカーに乗った奇妙なドライバ。暴力をふるう夫からの逃避。何が彼らをそうさせたのか。その結末で、人は許されるのだろうか。 デビュー作『犯罪』(感想)で話題を呼んだフェルディナント・フォ…