2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧

宮澤伊織 裏世界ピクニック10 あり得るすべての怪談

早くもシリーズは10巻に到達。膝枕をしたしていないが発展する「裏膝枕って知っている?」。ネット怪談のアイテム、リンフォンが登場する「あり得るすべての怪談」。裏世界に残された弾丸を探す「アンダーグランド・ピープル」からの盛り上がりが熱い。ゆる…

氷室冴子 銀の海金の大地 2

大和政権が成立してまもない古代日本を舞台に、一族の運命に翻弄される少女・真秀の物語。全11巻の再刊がスタートしたので毎月読んでいきます。母の里である佐保の者がいよいよ登場。少女の感情以上に物語が動き始める。怒りへの瞬発力は、情報量が増えたた…

若竹七海 さよならの手口

久しぶりに葉村晶を読む。隠れた表情の上手さといえば、ロス・マクドナルド「さむけ」。背筋が冷えた感触が忘れられない。ヒヤリとする瞬間は若竹七海が引き継いでいると読むたびに思う。シリーズ変わらず不器用で満身創痍なヒロイン像で、古本屋で働けば白…

ジャック・ケッチャム 冬の子 短編傑作選

各所でジャック・ケッチャムの短編集が話題! ミステリーとサスペンス、暴力によるワンダーのバランスが好みそうなので読んでみた。女性同士の恋愛に、スリリングという名の突風が差しこむ「オリヴィア:独白」。話題の映画が見たくても見れない、読みも奇妙…

雨穴 変な絵

モキュメンタリー「変な家」に続く、9枚の絵をテーマにした長編小説。館ミステリーにおける図面の如く、本書はイラストをフル活用した本格ミステリーど真ん中。ホラーやミステリーが先鋭化される中、「変な家」と同じく、ジャンルへの入り口になる作品を狙っ…

氷室冴子 銀の海金の大地 1

20年前に氷室冴子を教えてもらい、誰もが熱く語っていた通称『銀金』。集英社オレンジ文庫で復刊が嬉しい。名作コバルト文庫の復刊を応援したい。久しぶりに読むとヒロインは思い込みが激しく(頭の回転が速いとも)、短気で(情に厚いとも)、すぐ口と表情…